フコイダンのヌメリ成分の働きとは
海藻は一般的に色によって分類されています。褐藻類、紅藻類、緑藻類、藍藻類というようにです。褐藻類はモズクやコンブ、ワカメ、ヒジキ、紅藻類はテングサ、アマノリ、緑藻類はアオノリ、アオサ、藍藻類はクダモ、ヒゲモなどです。
海藻に含まれるフコイダンはどのような働きがあるのでしょうか。なぜヌメリ成分があるのでしょうか。フコイダンは海藻の葉にある粘膜管から分泌されます。葉や茎が潮の流れや砂などで傷んだときに、そこから細菌が侵入しないように防御してくれているのです。さらに引き潮のときに海藻は大気にさらされて乾きますが、フコイダンはこの乾燥も防いでくれます。まさにフコイダンの成分ヌルヌルは「天然の潤い成分」といってもよいのです。
このため深い海域で成長する褐藻類よりも浅い海域で繁茂する褐藻類のほうがフコイダンの含有量が多いのが特徴です。コンブよりもモズクのほうがヌメリ成分が多く、海藻のなかでもフコイダンがいちばん多いのがモズクといわれています。
食用とされるモズクは、イトモズクとオキナワモズクの2種類で、沖縄で好まれているオキナワモズクのほうが栄養価が高く、現在ではほとんどがオキナワモズクになっています。国内で消費されるモズクの90%以上がオキナワモズクです。ただし、オキナワモズクという名前がついていますが、これは沖縄だけでとれるものではなく、温暖な海に生育するモズクの種類を表しています。現在ではノリと同じように養殖技術が発達し、オキナワモズクも養殖でつくられ、その大半は沖縄で養殖されているのです。
さらに、南太平洋諸島のトンガ王国などでも、最近はさかんにモズクが採取されるようになってきました。こちらもたいへん良質なモズクとして市場に出回っています。トンガ王国は、サンゴ礁に囲まれた大小170の島からなる国です。各島のまわりのトンガ海溝から上昇してくる水は清澄で、ミネラル分を豊富に含んでいます。水質汚染とは全く無縁のこの海域は、またフコイダンの原料である天然モズクの絶好の採取場となっているのです。
|